箱根に移住してから7年が経ちました。
毎日自宅から山々を眺め、静かな夜に鹿の鳴き声が響き渡るのを聞きながら過ごしています。
山や木々に雨が降る様子をゆっくりと眺める時間は、かなりの癒しタイム。窓からの景色を眺めるだけで、毎日の疲れも吹き飛びます。
都心から近く、自然豊かな箱根での暮らしは筆者夫婦にとってメリットばかりではありますが、もちろん、デメリットに感じている点もいくつかあるのは事実です。
そこで今回の記事では、箱根移住歴7年の筆者が、実際に観光地「箱根」で暮らしていて、日々感じているデメリットについてご紹介します。
箱根以外の観光地でも、同じようなデメリットがあるかもしれません。
箱根移住や観光地移住をご検討のかた、箱根暮らしに興味があるかたはぜひ記事をチェックしてみてください。
デメリット1.オフシーズンがなく、常に観光客でいっぱい

箱根は「オフシーズンのない観光地」と言われています。
1年の始まりには年末〜年始を箱根で過ごそうという観光客で賑わい、毎年箱根駅伝を見物しようと、駅伝のルートだけでなく観光名所すべてが人でごった返します。
お正月が過ぎたらすぐ春節、卒業旅行シーズンと続き、国内外からの観光客が。
その後春休みの旅行を楽しむ人が増え、春休みが終わった4月の月末からはゴールデンウィークがスタート。6月の梅雨時期には「あじさい電車」の運行があり、7月には夏休みに。毎年お盆にはあちこちで渋滞が発生しています。
9月はシルバーウィーク(中旬頃までは大学生はまだ夏休みなので学生も訪れています)、10月はスポーツの日などの連休もあり、10月中旬〜11月末頃は、紅葉シーズンでバスも電車も道路も混み合っている状態。
そしてまたクリスマス&年末へ・・・。1年の間で「閑散期」と言われる時期がなく、普段の土日ですら湯本付近の飲食店やお土産店では長蛇の列が発生しているんです。
観光で訪れた方々は、夜はホテルや旅館で過ごすため夜〜朝方は意外と静か。しかし日中はコンビニ等も混み合い、どこにいくにもひと苦労です。
デメリット2.観光シーズン&土日祝日は渋滞するのが当たり前

年末年始や夏・冬・春休み、ゴールデンウィークやシルバーウィーク、紅葉シーズンなどは、観光シーズンと言われる時期には、平日であっても箱根町内のあちこちで渋滞が発生しています。
特に湯本周辺や大涌谷、芦ノ湖周辺あたりは渋滞を回避するルートもあまりないため、Googleマップを見ると常に真っ赤になっているんです。
土日祝日も同様に渋滞が発生。特に夕方以降は箱根湯本まで戻るクルマで1号線が大渋滞しており、筆者夫婦もできるだけ土日祝日の夕方以降、小田原方面にはいかないようにしています。
小田原方面へ行くことを諦めればよいだけなので、混雑している時期・時間には、御殿場に出て過ごすようにしています。
デメリット3.お値段高め!カフェ&レストランは「観光地価格」

箱根の町内には、街中でよく見かけるファミレスなどのチェーン店は皆無。町内で飲食をしようとすると、必然的に観光客向けの店舗を利用することになります。
観光地箱根の飲食店は、どこも観光地価格でお高めの価格設定。中には地元民が気軽に立ち寄ることができる飲食店も存在しますが、数店舗程度です。
筆者も「今日は空いてるかも!」と芦ノ湖付近のカフェに行くことがありますが、その際はあまり値段のことは考えないようにしています(笑)。
普段の外食はどうしてるかというと、クルマで御殿場や三島方面に出て、チェーン店を利用しています。
御殿場にも三島にも、ファミレスや回転寿司、カフェ等がたくさんあり、ほとんどの店舗で無料駐車場が完備されています。
クルマでカフェに行ってのんびりと過ごし、食材を買って帰宅する、というのが筆者夫婦の休日ルーティーンとなっています。
デメリット4.町内にスーパーは1店舗、ドラッグストアも1店舗のみ

箱根町内には、食料品を販売しているスーパーが1店舗しかなく、ドラッグストアも数年前にやっとオープンした店舗が1店舗しかありません。
このどちらもが仙石原地区にあり、筆者が住んでいる小涌谷地区や別の地域からは、基本的にはクルマかバスを利用しなければ行くことができないのです。
必然的に、急ぎの買い物はコンビニで済ませなければならず、かなり割高。
筆者は徒歩圏内に4店舗コンビニがある場所に住んでいるため、急ぎの買い物に不便な思いをすることはあまりありません。しかし、スーパーやドラッグストアより高い価格に、悩んでしまうことが多いのも事実です。
どの地区も1〜2店舗ほどのコンビニがありますが、コンビニによっては24時間営業でない店舗も多くあるため、営業時間をチェックしてから買い物に行く必要もあります。
スーパーがないとなると、食材調達をするためには町外に出るほかありません。
筆者含め多くの住民が、三島や御殿場、小田原方面までクルマでいき、1週間程度分の食料を買いだめしているようです。
デメリット5.快適に暮らすなら「クルマ」は必須

先ほどお話ししたように、町内には食料品を扱うスーパーが1店舗しかありません。日々の食材の買い出しは町外に出る必要があり、クルマの所有が必須となります。
筆者のマンションには70代のかたも住んでいるようですが、そのかたは免許を返納後は、近所のコンビニや生協の宅配食材などを利用しているそうです。
でもコンビニも生協も、かなり割高なんですよね・・・。
クルマさえあれば、買い物も不便がありませんし、小田原や熱海、伊豆方面、山中湖・河口湖方面など、観光地へのアクセスもスムーズになります。
筆者は買い出しやカフェ&飲食店の利用は御殿場へ行き、時々気分を変えて三島に出たり、山中湖方面へドライブしたりと、クルマのある生活を楽しんでいます。
しかし、気軽に買い物やドライブ・車中泊に出かけられる分、ガソリン代や車検・税金・整備費用など、維持費がそれなりにかかってしまっているんですよね。
筆者が住んでいるマンションは、リゾートマンションということもあり、駐車場の使用料金が2台まで0円!おかげさまで駐車場の利用に関しては、お金がかかっていません。
浮いた分の金額をガソリン代に回していると考え、買い出し等はあまり制限をかけずに出かけるようにしています。
それでも箱根暮らしは最高!これからも暮らし続けます

今回は、箱根移住歴7年の筆者が、日頃から感じている観光地箱根に暮らすデメリットをご紹介しました。
デメリットもきちんと理解した上で暮らすことができれば、さほどストレスを感じることはありません。
なにより、箱根暮らしにはデメリットよりもメリットを多く感じている筆者。これからもデメリットを解消したりやり過ごしたりしながら、箱根で楽しく暮らしていきたいと思っています。
▼メリットについては以下の記事をチェック!
・箱根在住者が教える「箱根に移住するメリット」7つ箱根在住者が教える「箱根に移住するメリット」7つ