バンライフ・アウトドア

車をDIYしてバンライフを始めたいあなたに!車の購入前に準備しておきたい7つのこと

バンDIY

我が家のバンのように車を車中泊仕様にDIYカスタマイズし、「バンライフ」や「車中泊旅」を楽しみたい、と考えている方が、この1〜2年でかなり増えてきているようです。

三密回避の手段にもなる車中泊の旅。コロナでじわじわと少しずつ自由を奪われている人たちが魅力的に感じるのは、当然の流れなのかもしれません。

「自家用車にふとんや調理器具を積んでそのまま出かける」といったスタイルなら特に問題はありません。

しかし、我が家のバンのようにDIYカスタマイズしてバンライフや車中泊旅をはじめようと考えている場合は、車体を購入したり、DIYを始める前にチェックしておくべき点がいくつか存在します。

今回の記事では、バンライフ仕様に車体をDIYカスタマイズする前に、チェックしたり準備しておいた方がよいことを7点ほどご紹介していきたいと思います。

実際に商用バンを購入し、車中泊仕様にDIYカスタマイズしたことのある筆者だからこそわかる、とても重要な事前準備項目。

これからバンライフや車中泊旅に使用する予定で車体をDIYカスタマイズしようと考えている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。

1.車体・DIY素材等の予算を決める

バンライフ DIY

1番最初に決めておきたいのは、車体を好みの内装にDIYするためにかけることができる費用の総額

いま持っている車を利用するのであれば、新たに車を購入する必要はありません。現在車を持っていなかったり、いまある車ではDIYが難しいといった場合は、新たに車を購入する必要があります。

車を購入する場合は新車にするのか中古にするのかでも金額がかなり変わってきます。車体購入後にDIYするための費用もありますので、車の購入費用をいくらまでに抑えたらよいのか、事前に決めておきましょう。

またDIYに使用する素材や、作業に必要な工具類も予算を組んでおく必要があります。

工具をイチから揃えるのか、足りないものを追加するのか、購入する工具のグレードなどによっても金額が大きく変わります。少し多めの金額を用意しておくと、途中部品や素材が足りなくなったときにも安心でしょう。

その他には、どこでDIY作業をするのか。自宅に駐車スペースや作業スペースがない場合はどこで作業をするのかを決めておき、場所を借りるのにお金がどのくらいかかるのかを調べておきましょう。

作業にどのくらいの期間を要するのかを想定しても時間が足りなかったりしますので、こちらも少し多めに予算を確保しておくことをおすすめします。

2.旅の目的や手段、期間から必要&優先すべき装備をピックアップしておく

バンライフ DIY

1年ほどかけて長期でバンライフにでかけるのか、週末に1泊程度の車中泊にでかけるだけなのかで、必要な装備はかなり違います。

1泊程度の旅なら、なによりもまず安定して眠ることのできる大きめのベッドが欲しいと思うかもしれませんし、長期の旅なら、食費節約のため車内に調理スペースは必須でしょう。

車内で仕事をする予定の方は、ワークスペースが必要になりますよね。

その装備が可能かどうかはとりあえず置いておいて、まず「どの装備が欲しいのか」「それは優先順位で何番目なのか」を明確にしておくと良いと思います。

3.車体の大きさを決める

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購入すべき車の大きさは、購入するための予算やどんな装備にしたいかによって変わります。

最初に必要と考えている装備をすべて取り入れることは、実はかなり難しいのが現実。特にいま一番流行っているのでは?と思われる軽バンの場合は、実際に測ってみると思ったよりも狭いので注意が必要。

またベッドが必要なのか、寝袋や布団にするのかによっても予算や車体の大きさがだいぶ変わってきます。

優先すべき装備や必須の装備を、確実に車内スペースに取り入れることができる大きさ&予算内に収まりそうな車種を、1つではなくいくつかピックアップしておくと良いでしょう。

購入の際にお目当ての車種がなかった場合でも、その他の候補の中から選ぶことが可能になり購入がスムーズになります。

4.予算内で希望する装備がかなう車種を調べる

我が家では比較的車体の長い商用バン「ボンゴブローニイ」を選びました。

本当はハイエースのスーパーロング、ワイド&ハイルーフタイプが1番の理想でしたが、予算の都合で車体の横幅と高さは捨て、長さだけを確保することにました(笑)

夫は身長が高いため、車体の高さがあるというのはかなり魅力的ではあったのですが・・・。購入後のDIYの予算を確保するために、私たちにとって絶対に必要と考えていたベッドが入る長さのみを重視し、他の部分は諦めました。

大半の方が、車体の購入や選択にいたるこのタイミングで、やりたいこと・取り入れたい装備をいくつか諦めているのではないでしょうか。

あれこれ全部取り入れた贅沢装備で!と考えている方は、最初からかなり多めの金額を予定しておくか、この時点で1度計画をストップし、予算を確保するために節約と貯金を再開するのがおすすめです。

5.車体のカラーや車内のデザイン(車内レイアウトやインテリア)を決める

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車内のデザイン、主に木材の素材や色合いをどうするか、車内をどういうレイアウトにするかなどは、車体を購入してから細かく決めていきます。

素人が作ってぴったりに収まるというのはなかなか難しいため、とても大変です。ですが、ここが1番楽しいところでもあります。

パズルのようにこっちに動かしたりあっちに動かしたり。ぜひペンを持って実際に絵を書いて作り上げていってください。

また車体のカラーリングをするかどうかで予算も若干違ってきますので、車体を好みのカラーに塗るのか、そのまま使用するのかもあらかじめ決めておくのが正解です。

6.車体購入後(DIY後)の維持費を調べておく

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車検、保険、税金、タイヤの交換、駐車場代やガソリン代など、車に絶対にかかってくる車体の維持費。車体購入後どのくらいかかるのかを簡単に計算しておくとよいでしょう。

出かける頻度や距離によってガソリン代はかなり違ってきます。毎週末遠出をするならそれなりにガソリン代やメンテナンス費用もかかりますし、1年ほどかけて旅をするバンライフならさらにかかります。

この費用を計算しておかないと、DIYは完成したけどどこにもでかけられない、なんてことにもなりかねません。概算でよいので計算して数字を出しておきましょう。

7.希望する装備で車検を通るのか調べておく

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あれも積みたいこれも作りたいと考えるのは楽しいのですが、日本で車を所持し乗り続けるためには「車検に通るかどうか」ははずせない、とても大事なポイントとなってきます。

最近ではDIYした車体の車検に関するブログや記事なども増えてきましたし、Youtubeには動画もいくつかアップされています。

事前にそれらをしっかりとチェックし、車検の際に「え、通らないの?!」とならないよう、細心の注意が必要です。

筆者の夫も車中泊メディアVANLIFEJAPANに車検に関する記事を寄稿しています(バンライフ仕様車DIY前におさえておきたい車検ルール)が、やはりみなさん車検に関してかなり心配されているのか、サイトの中でもアクセス上位の人気の記事になっているようです。

ちなみに我が家のバンは、いまの状態でもう3年(1年ごとの車検なので3回)車検を通しています。

車検の際には重さを減らす意味合いと、スムーズに車内をチェックしてもらえるようにということで、毎回カーテンを外して布団を下ろし、車内に積んでいる荷物などすべておろせるものはおろしてしまっています。

年に1回の作業とはいえ、常にかなり多くの荷物を積んでいますのでなかなか大変な作業ですし、おろした荷物を車検の間保管しておく場所も必要です(我が家は毎回自宅にすべての荷物を運び込んでいます)。

そのあたりも注意しながら、DIYに着手する前に、車検に通る状態にカスタマイズできるようにきちんと情報を集めておきましょう。

しっかりと準備をしてからDIYをスタートしよう

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バンライフや車中泊は、未経験の状態で外から眺めていると、なんだかキラキラしたライフスタイルだったり、理想の旅のようにみえてしまうかもしれません。

しかしそこに至るまでの過程やその先の旅自体には、細かくて大変な作業が多数あり、多くの失敗が必ずあります。

この記事が、これからDIYをされる方にとって失敗や後悔のない、楽しい「自分だけのキャンピングカーづくり」をする際の参考になれば嬉しいです。