今回の記事では、災害などで避難が必要になったとき、車中泊をするときの注意点や押さえるべきポイントなどをご紹介します。
クルマは災害時には一時的に避難生活を送ったり、危険から身を保護するシェルターになります。しかし、気をつけておきたいポイントもいくつかあるんです。
今後の災害に備える意味も含めて、ぜひ記事をチェックしてみてください。
クルマは災害時にシェルターになる!
普段私たちが移動に使用しているクルマは、災害時にシェルターとして役立てることができます。
車内は体育館や公民館と違い、他者の視線を気にする必要のない完全プライベートな空間。人目を気にせず、車内で食事や着替えを行ったり、睡眠を取ったり、暑さ・寒さを凌いだり。
避難生活でありがちなストレスを大幅に軽減し、危険からも身を守ることが可能になるんです。
車中泊仕様車&キャンピングカーなら尚良し
この数年でブームとなっている車中泊&バンライフ。車中泊仕様にカスタマイズした車両やキャンピングカーの人気も年々高まっています。
筆者も車内を車中泊仕様にDIYカスタマイズしており、日常的に車中泊旅をしたり、泊まりがけでワーケーションを行ったりしています。自作の車中泊仕様車ではありますが、キャンピングカーと同じように長期間ストレスなく過ごすことができる快適な空間に仕上げています。
筆者のクルマのような車中泊仕様車やキャンピングカーは、もともと長期間車で寝泊まりをしながら旅をすることを想定して作られているため、災害時のシェルターとして活用してもストレスがなく、安心して過ごすことができるんです。
足を伸ばして横になれるのなら、軽バンでもOK!エコノミー症候群の回避にも
車内が車中泊仕様になっていなくても、シートを倒すなどして車内をフラットにできるクルマなら、快適に眠ることが可能です。
ポイントは「横になった際にしっかりと足が伸ばせるか」。足を伸ばして横になるスペースが確保できれば良いので、車種によっては軽バンでも対応できます。
車内で寝る際にはできるだけ足をシート下に下ろした状態で眠らないようにしてください。
ベッドで眠る時と同じように頭から足先までを並行にした状態で寝ることで、エコノミー症候群を防ぐことが可能になります。
車中泊用のマット+寝袋や布団セットで安眠できる
車内のシートを倒して「フルフラット」と呼ばれる状態にしても、シートにはくぼみや傾きがあり、思った以上に寝づらいのが現実。
私たちは普段から布団やベッドなど、くぼみや凹み、傾きがない場所で寝ていることもあり、少しの傾きやシートのくぼみが寝づらさや不快な症状をもたらします。くぼみのせいで体が痛く眠れない、ということもあるんです。
そんな時には車中泊用の折り畳みマットが最適。シート上に敷くだけで、くぼみや凹みのないフラットなスペースを作り出すことができます。比較的安価なものがあるので、緊急時用に購入し、車内に置いておくと良いでしょう。
また、マットがない場合には、少しでもシート部分をフラットするためにバスタオルやタオルをいくつか準備しておくのがおすすめです。
タオルをシートのくぼみ箇所に置き、くぼみや傾きを調整。その上に寝袋や寝具を敷くことで、くぼみ部分の痛みや不快感を軽減することができます。
ポータブル電源&ソーラーパネルがあれば、長期間の避難生活も安心
・スマホ充電だけじゃない!家電も使用できるポータブル電源
避難時には、家族や友人に連絡を取ったり、情報収集をしたり、気分転換のために本や動画を見たりと、スマートフォンや携帯電話は多くの場面で役立てることができます。しかし、充電が切れてしまえば、全く使うことができません。
モバイルバッテリーを日頃から持ち歩いている方も多いとは思いますが、多くのモバイルバッテリーはスマートフォン1〜2回程度の充電にしか対応しておらず、長期間の避難生活では容量不足が否めません。
長期の避難生活に対応するためにも、非常時に備えてポータブル電源を準備しておくことをおすすめします。ポータブル電源が1つあるだけで、スマートフォン等、充電の心配することなく長期間生活できるようになります。
また、1000Wh以上の大容量&高出力タイプのポータブル電源なら、スマートフォンやタブレット・パソコンの充電だけでなく、電気ケトルでお湯をわかしたり、簡単な調理をしたり、電気毛布や扇風機を長時間使用することも可能になります。
・ソーラーパネル併用で、停電時も本体への再充電が可能に
ポータブル電源の容量が尽きてしまっても、ソーラーパネルを使用することで太陽光を利用して本体に再充電することができます。
雨や雪など天気の悪い日には使用できませんが、上手に活用することで長期間の避難生活にも対応が可能になるんです。
ポータブル電源&ソーラーパネルを購入の際には、本体の容量と出力に注目して、最適なものを選択してください。
車中泊に慣れるために!年に1回「は「車中泊避難訓練」を実施しよう
災害が起こり、突然車内での避難生活がスタートしても、慣れない場所ではぐっすり安眠することはできません。
避難時には不安感や恐怖心もあって眠れない方も多いとは思います。しかし、普段から車中泊することに慣れておくだけでも、車内生活のストレスを軽減することが可能になるんです。
車内でエンジンを停めた際の暑さや寒さ、車内から聞こえる音や寝心地などをあらかじめ知っておくことは、とても大切。
車中泊を1泊するだけでも必要なもの・足りないものや、問題点、不快な箇所を知ることができ、車内で問題なく、快適に過ごすために、新たに準備すべきアイテムを見極めることが可能になります。
クルマでの避難生活時に気をつけるべきポイント
1.エコノミー症候群を回避しよう
「車内で眠る」というとエコノミー症候群の心配をする方も多いと思います。
シートを倒した運転席や助手席で眠らず、足をあげて横になれるよう、車内をできるだけフラットにして眠るようにしましょう。
どうしても運転席や助手席で眠る必要がある場合には、足元に高さのあるマットやクッション、収納用のコンテナやボックス、クーラーボックスやポータブル電源などを置き、座面と同じくらいの高さにして、できるだけ足を上げて体が平行になるよう心掛けてください。
どうしても足を上に上げられない場合は、かかとの上げ下ろしやふくらはぎのマッサージをこまめに行い、ゆったりとした服装で過ごすようにするのが大切。
さらにストレッチやラジオ体操などを軽い体操をするようにし、こまめに水分を取ることも忘れないようにしましょう。
2.一酸化炭素中毒の危険性を知る
寒い季節には車内で暖房を使用したり、カセットコンロ等を使い調理する機会も増えます。暖房使用時や調理の際は一酸化炭素中毒になりやすいため、細心の注意が必要です。
窓を閉め切った車内でエンジンをかけて(アイドリングをして)暖房をつけっぱなしにしたり、カセットコンロを長時間使用すると、一酸化炭素中毒になる危険性があります。
カセットコンロ等での調理時や暖房使用時には、適度にドアや窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。エンジンヒーターをつけたまま眠らず、時々エンジンを止めることも必要です。
災害時に備えて、車内に一酸化炭素チェッカーを準備しておくのもおすすめです。
3.犯罪に巻き込まれないための対処方法
災害時には、盗難や窃盗がおきたり、性犯罪に巻き込まれてしまう恐れがあるのも事実。
車内にいるからと言って安全とは言い切れないため、犯罪等に巻き込まれないよう気をつけながら生活をする必要があります。
避難生活時に車内で過ごすときには、犯罪を回避するために、必ずクルマの鍵をかけるようにしましょう。
睡眠時はもちろん、水や食料など配給された物資を取りにいく際や、トイレなどで少し車を離れるといったときも忘れずに、ドアを施錠しておくようにしてください。
また、夜間トイレに行くときなどは、必ず2名以上や男女ペアで行動したり、着替えの際にはカーシェイドを利用して車内が見えないようにするなど、性犯罪に巻き込まれないための注意も必要です。
緊急時に備え、さまざまな準備をしておこう
今回は、災害などで避難が必要になったとき、車中泊をするときの注意点や押さえるべきポイントなどをご紹介しました。
自然災害がとても多い日本で暮らす私たちは、日頃から災害に備えておく必要があります。
自家用車をお持ちの方は、ぜひ今回の記事を参考に、緊急時に車両をシェルターとして活用するための準備を行なってみてください。